ようこそ、解説頁へ!! BSの秘密です Building Process ボトル・シップは、 こうして造られているのです・・・・
帆船模型を造る人達の、バイブルのような船で… このBSは、「模型の模型」なのです
まず、びんを良く洗い…乾かします。 瓶の口径(内径)が25m/mである事を確認。 瓶口を通過できる大きさに分割して下地を作ります…この場合、素材はバルサ材です。 下地に、舷側板のチーク材を、細く割き・・・張り込みます。 こうして…板目を造ります。 この解説用に、2隻を平行して、作業しました。 良く比べて見て頂くと…上の方が作業が進んでいます。 船尾や各部がキチント合わさる事を確かめ・・・帆綱(リギン)の下ごしらえをします。 常に色合わせして、「古びた感じ」を…心掛けます。 船首甲板を仕上ます。 このままでは、瓶口の25m/mを通りませんから、中央から二つに割れます。 甲板内の手摺(てすり)を仕上ます。 こう云う部分も、色合わせを心掛けないと・・・オモチャっぽく成りがちです。 船尾・物見櫓(やぐら)の工作です。 小さな手摺は、まとめて一本に作り、切り分けて作業するのがコツです。 櫓(やぐら)が仕上がりました。 小さい梯子も作ります。 常に、本体に合わせて、汚し塗りします。 船尾に櫓(やぐら)をとり付け、実在感(スケール)が出てきます!! 此れが、帆船模型造りの醍醐味なのです!!! 堅いツゲ材で、リギン用の滑車(かっしゃ)を作り・・・ ボンド引き(糸のケバ立ちを無くす為、縫い糸をボンドの着いた指先でシゴクこと) マストが仕上がります。 見張り台は「デフォルメ」されていて…大きいのです。 ヤードは此のままでは、瓶口は通りません。マストを貫通した糸は可動式で、 瓶入れの時は、ずらせて…帆桁はマストと平行に出来ます。 取り付け小物の工作、三角の袋が水入れ、ザル状のものは食料篭 この模型が作られた当時の、船乗の生活が偲ばれます!! 此れを、瓶外で組み立てて・・・仕上がりを確認します。 20個からの、準備出来たパーツを、 瓶内で、下図の土台にいひとつずつ…接着します。 持具(ピンセットのようなもの)で瓶内に運び 一つずつ 接着してゆき…ボトルシップが完成します!!! 他のボトルシップも、みな…この様な工程で造られているのです。 この解説は、亡くなられた岡田重三会長・設計に拠ります。
|