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会社マージャン |
わたしは芸大を卒業して、すぐ就職… 絵描きの道に進まず映画会社の宣伝マンになった。 其の道で18年間、サラリーマン生活をしたが、務め人をまっとう出来なかった… 映画会社と云う処は、<待ち時間も仕事の内>と思うほど、仕事−仕事の合間に待ち時間が多かった。 やれ、原稿を出稿してゲラ配待ちだとか、フイルム現像待ちだとか、お天気待ちだとか… 其の都度、寸暇を惜しむか?に、好きな奴が集まってマージャンをやった。 無論、会社が引けてからも、メンバー集めの声は掛かった・・・ 空き時間に、寸暇を惜しんでするのだから、金銭の授受は其の都度しない。 記帳係りみたいの?係りがいて記録を取り月末、月給日に差し引き精算する。 当時で1000点100円のレートだから、負け込んだ人は悲惨なありさまで、翌月に分割払い… そうしないと、生活費に食い込んでしまうからだ。 当時は月給が、振込みで直…奥さんの手に渡る今のシステムはまだ無く、 ふところに入った…それだけ、<亭主たちの権限>があった! 振込み制度 は良い面もあったが<女房たちの権限>を強くし、男を軟弱化させた?? 女房からきょう日、500円−1000円の当てがい扶持では、ちまちまっとした人間になる?? いきおい会社のかねを横領…なんてざまに成ろうと云うものだ! 日本国の法律では、博打・賭けマージャンは<ご法度> 警察のエライさんが問題を起こしたが、図書券を賭けてた?のだそうだ。 直接金銭の授受がなければ<合法化?>される?? あってなきごとき?ザル法ダ!! わたしは独身時代よく誘い出されてカモにされた。 負け嫌い-研究熱心で、マージャン解説書をナン冊も読破?して負けなくなり たちまち<勝ち組み>に廻ったが、つとめて誘いを断るようになった・・・ かっこいいことを言うようだが、勝ち組みに廻ってみると、同僚から巻き上げる行為を 好まない、偏屈な自分をみていた。 会社を退職してからは、勝っても、負けても後腐れの無いパチンコ研究に嵌って行った。 相手がパチンコ屋なら、勝っても負けても、自分の範疇だと?理屈をつけては…はまった… 博打も、直接金銭の授受がなければ<合法化?>される?? 景品両替というシステム… あってなきごとき?ザル法で パチンコの勝ち金の、かすりを捕るのは、警察OBの組織だと知った・・・ |