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青春の会話(2) 戦争が終わって、国立東京美術学校と東京音楽学校が合併して新しく芸術大学が出来た。 芸術大学美術学部 芸術大学音楽学部 となった。 卒業生は「美学士」「音学士」と云う怪しげな?学士さまだ・・・ 教職員過程と云う授業も受けたから、自動的に教員資格も授けられた。 もともと自由を謳った校風に、戦後の自由主義が流れ込んだのだから…のびのびしていた。 今はどうか?知らないが、わたしの在校時は、美術−音楽の専門は別だが、教養学科と称する 一般教養の授業は、一緒の教室で受講… 共通だった。 この雰囲気は、戦後の自由さも加速して、晩生(おくて)だった、わたしには関係無かったが、 羨ましいラブ・ロマンスが、何人も生まれた。 早熟で天才肌だった、高校からの友人・近藤正史くんも、音楽家の奥さんと結ばれた。 (近藤君は二科会々員に成るのも早かったが、30才そこそこで亡くなった。) 他にも何組も、学生恋愛、学生結婚が生まれた。 小さくて可愛かった、クラス・メートのMさんと、都電で銀座のM画廊まで絵を見に行く車中で、 毎日女性の裸体を見付けているのに、彼女の腋のムダ毛が眩しくて、目のやり場に困り、 「私って地は白いのっ、陽のメをみないところは赤ちゃんみたい…」 それって何処? JIJI青年は只赤くなってしまったのでアリマス?! その情景と会話を、記憶に留めているほど?鮮烈なのでアリマス・・・ LOVEでもなく、他の事はまっ白に忘れてしまったのでアリマス・・・^o^);;; |