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展覧会
芸術一筋で生計を立てられる人は、極々限られた一握りの人の特例であることが、この歳になって良く解る。
JIJIの父親が乞食になる気か?と、絵描きになるのを反対したのは
JIJIを見抜いていたのカも知れない??
芸術一筋で生きる… それには、才能の他にプラスアルファーが要る。
絵描きも音楽家も展覧会・舞台でスポットライトをあび、コンクールで賞を獲るのを目指す。
JIJIは基本的に、其の辺から<欠陥人間>乃至は<脱落者>なのだ。
「展覧会の絵はよそ行きになるから嫌いだ…」 とか言って大作を描かないのも、逃げ口上で、
何処かに組し…組織に頭を下げるのが嫌いなので、根がナマケモノ?なのだ。
自分の仕事(作品)を道楽の延長線上に置いているのだから・・・
はなから、それだけで飯を食うプロになれない。 またそう言われればプロじゃない!!
負け惜しみに、ゴッホだって生きてた内には一枚っきり作品は売れなかった等と言っている…
俺の作品だってこれから価値が解ると… BABAどのに強がる?
然し、正直なところ、売れない作品をやたら加減?残されたら、後の者は迷惑で持て余すかもしれない??
本当はこう言ってる本人が、確たる自信が有るわけじゃーぁない・・・
特異な才能を輝かせ、芸大在校中から中央画壇に名乗りを挙げた友人たちも
其のあとの人間関係で悩んでいた例を知っている。
展覧会に出品する… と云う時点から、ある組織の一員になることを要求されるのだ。
もっとも清潔で有る筈の芸術の世界も、案外政治の世界みたいな処がある。
JIJIは、絵描きになりたい…と言う後輩に会うと、まず、父がJIJI青年に言ったような事を言う・・・
それを職業にしたら、楽しくなくなるもんだヨっ と…
JIJIは、恩師福宿(ふすき)先生のおだて?で其の気になったのを棚にあげて??
本当に楽しみたいなら、趣味が一番、、、職業とはホントにキビシイものだ…と説く!!
ちょっと展覧会に入選すると、作家気取りになる素人に苦言を呈する
e.t.c.
身もふたも無い事をいうようだが真実なのだ・・・