so-3 なまけ店主(1ヶ月外泊)




実家福満荘火災から復興して、交通公社の全国人気NOホテルに選ばれた頃
浦和の店PUBAIZUも絶好期で忙しかった。

冬休みに一家(夫婦と幼い娘二人)で里帰りの数日を楽しんだ。
油絵道具一式を持つて行ったので、少し奥の<大内宿>の冬景色を描きに行った。
それからが、問題だった
<大内宿>の冬景色に惚れ込んで、民宿大黒屋で根が生えてしまった

家内(当時はBABAじゃなかった)と娘だけ家に返して…1ヶ月店を留守、
明けても暮れても、雪の中で、絵描きに没頭した…
まるっきり、家の事など忘れてしまった。

今にして想うとまるで<殿様>… 下着を差し入れて届けてもらい、
絵の具が無くなったと言って買って来てもらい…
食事に飽きたろう?とお迎えで、日帰りの温泉・食事サービス・・・


雪解け(大内宿) 油彩25


轍わだち(大内宿) 油彩6号

女房の実家で、まるまる世話になりながら、浦和の店は任せっぱなし
民宿<大黒屋>も居心地良く、1ヶ月も女房の実家に亭主だけが世話になり
真っ黒に雪焼けして浦和に帰ったのであった。

みなの協力のお陰で10数枚の作品収穫が出来た。
残念な事に、作品記録をせずに買って頂いて、なにも手元に作品は無い…
唯一、市内の山田歯科医院さんの診療室に、その時の8号の作品があるのを見付け、
写真記録を撮らせて頂くことになっている・・・

掲載の作品はその後の作品だけれど、大内宿も年毎に俗化して
観光地化…真冬でもないと、宿場は、お祭り並みの混雑なのだ・・・

鄙びた昔がなつかしい



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