出だしのメロディは一見勇ましいが… JIJIの青春の恋の想い出は何時も片思いに近い恋で、
其のたびに、これは<恋>じゃない、今度見るのが恋だと思った。勇ましくない結果だった。
初恋だったと意識したのは、2才下の従姉妹Mだったが、中学に行く前だった。
常日頃行き来していたし、仲が良かったから、妹と同じに考えていた。
Mがわたしを異性と意識していたかどうかはわからないが、擦り寄ったり抱き付いたりする子で
そんな彼女を<恋>とべつな<好意>と思い可愛がっていた。
其の頃家の庭に、畳一畳ほどの瓢箪型の池があって鯉と金魚を飼っていた。
有る時、妹と従姉妹のMが並んで魚にえさをやっていて…
見るとも無く、彼女の白いパンツに、赤インクを垂らしたようなシミがあるのを見たのが強烈なのだ。
まだ、晩生(うぶ)でメンス♀などと言うものも知らなかったが、本能的になにか?を感じた・・・
彼女は逆算して小学4年生位だった筈で、早かったのだろう。
何故か其れから後、自分勝手に異性を意識して自分でぎこちなくなったのだ、
自転車の荷台に乗せて走ったりして、彼女がきつく抱き付いたりして来ると、益々意識した。
でも、好きだのドウだのということは一切… 一度もなく其のままだった。
芸大生になって、其の従姉妹Mとの間に、初恋と失恋の味を同時に味わう事になった
続きはしばらく経って後の話になる
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